【簡単】ワルラスの限界効用理論と一般均衡理論

ワルラスの限界効用理論と一般均衡理論 経済

「ワルラスって誰? 限界革命って何? 限界効用理論とは? 限界効用逓減の法則って? 一般均衡理論について知りたい。 経済学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問に経営学修士(MBA)の筆者が答えます。

結論

限界革命時に活躍したマリ・エスプリ・レオン・ワルラス(1834~1910)は、1874年に著書『純粋経済学要論』にて商品の価値は効用の増加分だとする「限界効用理論」や市場は相互に関連して影響を及ぼし合いそれらがバランスする点(均衡点)が存在するという「一般均衡理論」を提唱しました。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

ワルラス時代の経済学

ワルラス時代の経済学

ワルラス以前の経済学は、アダム・スミス、トマス・ワルサス、デイヴィッド・リカードといった古典派と呼ばれる経済学派が主流でした。古典派は「生産と分配」についての経済学理論を確立しようとしていました。それに対して限界革命と呼ばれるワルラスの時代の経済学者たちは「交換」に着目し、モノを得た際の効用(満足度)に関する経済学理論を確立しようとしたのです。

純粋経済学要論

ワルラス1874年に著書『純粋経済学要論』にて「1.限界効用理論」や「2.一般均衡理論」といった理論を提唱しました。それぞれの詳細は以下に解説します。

1.限界効用理論

限界効用逓減の法則

ワルラスは市場を分析する前に、まず「価格の分析」をしました。アダム・スミスは商品の価値は労働で決まるとしました(労働価値説)。つまり、作るのに手間がかかるような商品は価格が高く、逆にすぐ大量に作れる商品は価格が安いとしたのです。それに対してワルラスは、商品の価値は限界効用で決まるとしました。限界効用とは、「最後の追加分から得られる満足度」のことで、例えば運動後のコーラは1杯目は美味しいですが、5杯目はあまり美味しくないです。この場合5杯目のコーラを飲んだ時の満足度が限界効用で、限界効用は上グラフのように消費が進めば進むほど減っていきます。このように1杯目のコーラより2杯目の方が満足度が低く、さらに2杯目より3杯目の方が低くなるような現象を限界効用逓減の法則といいます。
さらにワルラスは、コーラはいつでも手に入れられるありふれた財だからこうなるのであって、貴金属や宝石といった滅多に買えないような高価な財だと、そのたった1個の消費で、限界効用は最高に達するとしました。つまり商品の価値で大切なのは財の「希少性」であり、その希少性と満足度の兼ね合いで、 価格が決定するとしたのです。
ちなみに古典派の労働価値説とは違った、この新たな価値説の登場は「限界革命」と呼ばれました。

2.一般均衡理論

1つの市場での商品交換を「部分均衡」といいます。しかし、ワルラスは価格は1つの市場だけでは決まらないと考え「一般均衡理論」を提唱しました。例えば「シン・エヴァンゲリンオン劇場版」が流行ると昔のエヴァンゲリンオンが見たくなり、NETFLIXやAMAZON PRIMEなどの動画配信サービスが伸びる。エヴァンゲリンオンを見終えると他の動画も気になり見始める。みんなが動画を見出すと巣ごもり需要が発生し、家具や家電が売れる。家具や家電が売れるとメーカーや下請けの工場が忙しくなり、部品の調達の供給が間に合わなくなる。部品の供給が間に合わなくなると代替品を販売しているメーカーが儲かる…など、どんどんと他の商品価格にも影響を及ぼすようになります。
このように「各商品市場は相互に依存し合い、需要と供給が同時にバランスを保つ均衡点が存在する」という理論が「一般均衡理論」なのです。ワルラスのこの均衡点こそが商品の価格決定するとしたのです。

人口論やその他経済学について知りたい方
↓大学生や社会人にオススメ(初学者OK)↓

↓レポートや論文を書く大学生にオススメ↓

コメント