【簡単】価格戦略の成功と失敗を事例で解説

価格戦略 経営
「価格戦略って高価格路線がいいの?それとも低価格路線の方がいいの? 高価格戦略と低価格戦略の事例ってあるの? 経営戦略ってなんか難しいな…」

こういった疑問を経済・経営研究科の筆者が答えます。

結論

その業界で1番の企業以外は低価格戦略をとると、ほとんど失敗します。実際に製品価格を1%値上げするだけで、企業の利益は平均12%も改善するのです。
マーケティング・コンサルティング会社社長ハーマン・サイモンは1966~2010年の米国企業2万5000社を分析した研究者の結果を引用し、「高価格戦略で成功している企業の方が、低価格で成功している企業よりも多い。ほとんどの市場で、低価格戦略で成功できるのは1社か2社しかない」
と述べています。詳細は本記事に解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

1.高価格戦略の成功例

高価格戦略の成功例

日本農産工業

日本農産工業は1976年に販売したヨード卵光は高価格戦略の成功例です。この卵は「ヨウ素」を多く含んでいるため、肝機能障害を抑制する効果やアンチエイジング効果などが学会で報告されており、健康を意識したお金持ちの主婦にヒットしました。

セブンイレブン

セブンイレブンはセブンプレミアムゴールドというロゴが入った商品は通常の2倍近くの価格設定にも関わらず売れています
セブンイレブンのPB(プライベートブランド)の品質や、全国どこにでも店舗があるという安心性、利便性が高価格製品の売上に貢献しています。

ユニクロ

ユニクロは「極暖」などの高品質+高機能な製品を高価格で販売して、売上を伸ばしています
ユニクロもPBが多く扱っており、高価格にも関わらず、製品に価格以上の価値があるとされています。

ジョンソン

ジョンソンの「バスキラー」という殺虫剤は、害虫駆除保証をつけて他社の10倍の価格を実現しました

シマノ

自転車の中枢部品を一手に担うことから自転車界のインテルと呼ばれるシマノは、スポーツ自転車部品で85%の世界シェアを占め、変速付き自転車でも約7割のシェアを占めているのです。またコロナ下にも関わらず売上を伸ばしていっています。

ソニー/ウォルマート/GM

サイモンが2015年に分析したところ、2%値上げはソニーは2.4%、ウォルマートは41%、GMは37%利益が増えたという。出典:世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた【簡単】価格戦略の成功と失敗を事例で解説

2.高価格戦略の失敗例

高価格戦略の失敗例

鳥貴族

鳥貴族は全品280円から全品298円に変更し業績が大きく悪化しました。品質は高くても安さを求めている客には焼き鳥センターや鳥次郎の方が魅力的のようです。

3.低価格戦略の成功例

低価格戦略の成功例

ニトリ

ニトリは規模の経済性やPBを活かして、他社では真似できない安くて高品質な製品を販売しています。
規模の経済性とは大量に作れば製品1個あたりのコストが下がるという法則です。
例えば大量に仕入れると少し安くしてもらえたり、新しい設備を導入すると安く大量に製品をつくれたりします。

DELL

DELLもまた規模の経済性(CPU等を大量に仕入れてコストを下げる)や、直販システムを採用して商社や卸売り業のマージンをカットする方法で低価格高品質なパソコンを作り上げました。

DELLはBtoBのパソコンシェアで世界一を獲得しています。

④低価格戦略の失敗例

低価格戦略の失敗例

家電メーカーや家電量販店

2009年~2011年に家電エコポイント制度で省エネ家電購入を促進した結果、駆け込み需要で売れたものの、制度が終わって数年間は家電売り上げの深刻な落ち込みを見せました。

吉野家/すき屋/松屋

2010年にはすき家と松屋が牛丼を250円に値引きし、牛丼チェーン大手3社「吉野家、すき屋、松屋」ともに売り上げが落ち込みました。

大塚家具

「大塚家具」は2015年から会員制を廃止し、低価格路線に舵を切りましたが、業績が低迷し、2019年末に「ヤマダ電機」の傘下となりました。ニトリと競合した大塚家具は資本やPBの割合で圧倒的に不利だったため、業績が著しく悪化しました。

当時のニトリの資本金は133億だったのに対して大塚家具は10億円でした。
またニトリはPBが9割を占めているのに対して、大塚家具は6割程度でした。
大塚家具がニトリに敗れた理由をさらに知りたい方は「価格破壊者」だった大塚家具がニトリに敗れた理由 (3/4) – ITmedia ビジネスオンライン

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