意味的価値|日本企業がアメリカ企業に勝てない理由の1つ

意味的価値 経営
「意味的価値とか機能的価値ってどういう意味? 日本企業がアップルやダイソンのようなアメリカ企業に勝てない理由は? SEDAモデルって何? 経営学ってなんだか難しそうだな…」

こういった疑問にMBA学生の筆者が答えます。

結論

日本企業が英国企業に勝てない理由の1つとして、日本企業は機能的価値を追求しすぎて、意味的価値を疎かにしているからです。詳細は本記事にて解説します。

本記事の内容

機能的価値とは

機能的価値とは商品が持つ機能的機能により直接的にもたらされる価値です。
例えば商品の機能やスペックから客観的に決まる価値にあたります。

意味的価値とは

意味的価値とは一橋大学延岡健太郎教授が提唱した、特定の顧客が商品の特徴に関して主観的な意味づけすることのよって作り出される価値です。例えば使いやすさや、雰囲気、感情に訴える価値は意味的価値となります。

意味的価値は過当競争になりにくいといったメリットがあります。

意味的価値の例

自動車の意味的価値は①商品起点の価値(商品としての自動車や、元来の走る機能が、特定のユーザーにとって特別な意味を持つ場合)、②ユーザー起点の価値(ユーザーが自動車を使うことによって、自分の空間というくつろぎや生活やレジャーの楽しさを高める場合)があり、①と②を両方兼ね備えることで、こだわり価値(こだわりや好みに合致し、商品に愛情を感じる価値)や自己表現の価値(自分はこういったブランドを所有している人間だと表現する価値)といった意味的価値を高めることができます

意味的価値が重要視されてきた理由

製造業が作り出す価値は、機能的価値が主体でしたが、商品の使用や機能の高さだけではすぐに模倣されてしまうため、機能的価値だけでは過当競争に陥ります
以前は日本製スマホの方が防水やテレビ、非接触ICカードが搭載されて高機能でしたが、使いやすさと美しいデザインから消費者が価格差以上の価値を感じ、シェアはiphoneやgalaxyに奪われました。

意味的価値を追究している企業

マツダ

マツダは意味的価値を重視し、エンジニアとデザイナーが一体となって商品開発に取り組んでいます。
さらにサイエンス領域では従来の常識にとらわれない画期的なエンジンを開発し、アート領域では生命感を感じさせる「魂動」のデザイン哲学を追求して、高い顧客価値を実現しています。

ダイソン

ダイソンではデザインとエンジニアリングの両方の教育を受けたデザインエンジニアで、商品開発に成功しています。

アップル

アップルは創立当初からエンジニアリングとデザインを統合し、UXの向上に取り組んできました。

SEDAモデル

SEDAモデル

SEDA(シーダ)モデルとは消費財において、帰納的価値と意味的価値の統合的価値を考えるためのフレームワークです。
機能的価値の問題解決がエンジニアリングで問題提起がサイエンスで、
意味的価値の問題解決がデザインで問題提起がアートです。
デザインとアートの違いは顧客の主観的な要望までも理解し、商品に反映させるのがデザインで、顧客が意味づける内容の新たな提案がアートです。
顧客価値の高い商品を生み出すにはこれら4つを統合します。
まず、サイエンスとエンジニアリングによって実現される機能的価値と、アートとデザインが貢献する意味的価値を融合させなければなりません。
そして、商品として具体的な問題を解決するエンジニアリングとデザインに加えて、問題提起をサイエンスとアートの間でも融合的に価値を創出することが理想ですなかでもエンジニアリングとデザインの2つを融合させることで、消費者がその商品を所有し、使用する際の満足度が高まります

意味的価値は「暗黙知」の部分が大きい

①機能を超えて、一人ひとりの顧客が評価する価値であり、数字やカタログ・スペックでは表すのが困難顧客が自分の意識の中で「他では得られない経験だ」と感じてくれるのが意味的価値で測定や競合との比較が困難という点で意味的価値は暗黙知の部分が多いです。

↓さらに日本企業と米国企業の違いについて知りたい方は↓

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