
「ポピュリズムって何 ポピュリズムを事例で知りたい。 ポピュリズムってなんで人気なの? 社会学って何だか難しそうだな…」
こういった疑問に経営学修士(MBA)の筆者が答えます。
結論
ポピュリズムとは人気取り政治のことをいいます。詳細は本記事にて解説します。
本記事の参考文献
本記事の内容
ポピュリズムとは

ポピュリズムとは人気取り政治のことをいいます。例えばエリート層に対しては批判的な言動をし、大衆には利益や権利を守るような発言で迎合します。他にもデマ情報や感情を刺激する過激な発言で大衆を扇動するのもポピュリズムによる政治です。
トランプ前大統領とポピュリズム
2016年の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏は「アメリカ・ファースト」をスローガンに掲げ、大統領に当選しました。とある調査によれば、トランプ候補の発言のうち「真実」、「おおむね真実」は2割未満でした。
反グローバルとポピュリズム
欧米における反グローバル化の動きもポピュリズムといわれます。例えばイギリスがEU離脱の国民投票で「イギリスがEU離脱国に支払っている金額は週3億5000万ポンドである」というフェイクニュースがでまわり、投票結果に影響を与えたと言われています。他にもトランプ前大統領がメキシコとの国境に壁を造ると発言したり、TPPやパリ協定から離脱するという発言も反グローバル化の動きであるポピュリズムなのです。
ポピュリズムが大衆に求められる理由
ポピュリズムが大衆に求められる理由は大衆の怒りがあります。多くの大衆が見捨てられる中、責められるべきエリートたちはいい思いをしていると大衆を感じており、専門家や権威ある機関の人々の発言は信頼を失ってしまっているのです。
また、専門家たちの見解よりポピュリズムの方が真実な場合があります。例えばトランプ前大統領は中国との貿易がアメリカ労働者に打撃を与えていると発言して大衆を扇動したのですが、米経済学者デイヴィッド・オーター氏らの研究では中国の輸入はアメリカの雇用は200万人から240万人ほど奪っているとしており、トランプ前大統領の発言があながち間違いではなかったのです。
日本のポピュリズム
日本でも経済の低成長、賃金の伸び悩み、格差拡大といった問題により、専門家は信頼を失って、ポピュリズムが人気となりつつあります。例えば「日本は労働人口が移民の受け入れるべきだ」といった主張をよく耳にするようになりました。一見正論に聴こえますが、これも一種のポピュリズムによる発言なのです。例えばイギリスでは2008年に東ヨーロッパからの移民の受け入れを行い2015年には33万人にも登りました。しかし、イギリス労働者の実質賃金は8%も下落したのです。ただでさえ賃金の伸び悩みが問題となっているのに、安い労働力である移民を受け入れると賃金はさらに伸び悩む可能性があります。ちなみに日本の移民受け入れ数は現在世界4位ですが政府はさらなる移民の拡大を目指しています。
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