【簡単】神は死んだ|ニーチェの生涯と哲学7選

神は死んだ|ニーチェの生涯と哲学7選 哲学
【簡単】神は死んだ|ニーチェの生涯と哲学7選

「ニーチェって誰? ニーチェってどんなことを言ったの? ニーチェ哲学を知りたい。 神は死んだってどういう意味? 哲学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問にMBAの筆者が答えます。

結論

フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)は実存主義の哲学者です。実存主義とは現実存在主義の略で、人のような物は実際に存在するけど価値観のようなものは実際に存在しないという思想です。詳細は本記事にて解説します。

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本記事の内容

ニーチェとは

ニーチェとは

フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)は実存主義の哲学者で、「神は死んだ」や「弱者のルサンチマン」が有名です。実存主義とは現実存在主義の略で、人のような物は実際に存在するけど価値観のようなものは実際に存在しないという思想です。

ニーチェの生涯

牧師の父のもとで生まれたフリードリヒ・ニーチェ(1844-1900)は、5才で父が脳の病気で亡くなり、その1年後に弟も亡くなりました。ニーチェは「父は神のしもべとなって尽くしたのに、神はなんで父に罰を与えるのか」と宗教に疑問を感じました。
1869年ニーチェはバーゼル大学の古典文献学教授に任命されます。彼はキリスト教から離れて、人間の苦しみをどう理解すればよいのか、ドイツの哲学者ショーペンハウエル(1788-1860)の哲学を勉強します。その結果、「人間の経験は楽しいことではないこと、生まれてきたことは最もよいことではないく、次善の道はすぐに死ぬことだ」と著作で述べたのです。
ニーチェは歌劇の作曲家・指揮者であるワーグナーの歌劇に傾倒し、歌劇の主人公の苦しみを自分の苦しみと重ね合わせました。存在の苦しみの哲学的答えを求めながら、病気が蝕み、30歳になるころには半病人になっていました。
1876年、キリスト教の基本の考え「汝の隣人を愛せよ」に関しては自分を考えて相手を考える。自然性が逆転してしまってると批判し、また「貧しいことこそ幸いである」に関しては最後の審判があってそのあと本当の世界がある、今の世界を否定、その考え方にはルサンチマン、ニヒリズムがあるとし、生を否定じゃなくて生を肯定するほうを考えたほうがいいと述べています。
その後、ニーチェは健康的な理由からバーゼル大学の教授を引退し、スイス・アルプスへ移り住みます。ニーチェはルー・ザロメにプロポーズしますが、失敗しました。後になってニーチェは自己嫌悪に陥り「会う人すべてに思うのは軽蔑だ」と述べています。
1888年、イタリアのトンガに移り、人間性の未来を定義し直すため、キリスト教の価値体系を再編しようとしました。ニーチェは善とは、人間の活力を高めるものすべてや力への意思(権力・財力など上への昇りつめようとする人間の向上心)だと述べ、力への意思のおもむくまま強くなる人を超人と呼びました。どういうことかとかというと、ニーチェは不具合が起きると古い価値に逃げたくなるが、それはますます苦しくなるため、自分や自分の周りをよくしていく原理を超人として探すべきとしたのです。
またニーチェは悪とは思慮の無さから生まれてくるすべてのもの、そして悪より有害なもの、すべて失敗者、弱者への憐憫だと述べ、キリスト教は憐みの宗教、憐みを感じる時我々は力を奪われるとしました
1889年から精神病に苦しんだニーチェは、その後55歳で肺炎によりこの世を去ります。

ニーチェ哲学7選

ニーチェ哲学7選

ニーチェ哲学には「1.背後世界」、「2.末人」、「3.力への意思」、「4.超人」、「5.ルサンチマン」、「6.存在するのは解釈だけ」、「7.大いなる正午」があります。それぞれ解説します。

1.背後世界

背後世界とはありもしないのに意味を求めて失望する人間の構図です。例えば「大企業に務めていい給料をもらいたい」、「アイドルのような可愛い子と付き合って結婚したい」、「周りから尊敬されたい」といった価値観は社会に押し付けられた価値観であり、自分の価値観ではないのです。

2.末人

ニーチェは「神は死んだ」として絶対的な価値観であった神を人々は信じられなくなっていることを指摘し、生きることや死ぬことに意味はないとしました。そしてやがて多くの人がそれを知り「何の目標も夢もなく、トラブルを避けて、ただ時間を潰すだけの人生」を送ることになります。ニーチェはこのようにニヒリズム(虚無主義)にかられ、毎日忙しく仕事をこなすだけの人を末人と呼びました。

3.力への意思

ニーチェはニヒリズムにかられた末人に成り下がるのではなく、力への意思を示すことが大切だとしました。例えば人生は横断歩道を渡るようなものです。何の意味もありません。しかし子供は横断歩道の白いラインだけふんで渡ります。これはまさに力への意思であり、ただダラダラ横断歩道を渡るのではなく、「横断歩道を綺麗に渡りたい」という意味のない人生に自分から価値を見出しているようなものなのです。このように意味のない人生に自分から価値を見出すことが大切だとニーチェは述べているのです。

4.超人

超人とは永劫回帰の運命(何回も同じことを繰り返すくらい絶望的なニヒリズムの人生)をまっすぐ受け入れ、それでも人生を肯定できる強い人間のことです。ニーチェにとって未来への目標はいずれ必ず破綻するが「今この瞬間」を肯定的することで、最悪なケースである永劫回帰でも「生きててよかったな」と思えるようになるのです。

5.ルサンチマン

ルサンチマンとは弱者が強者に持つ嫉みのことです。
紀元前15世紀に古代エジプトに連れさられたユダヤ人は200年もの間、奴隷として過酷な生活を強いられました。その後、モーセが中心となって60万人ものユダヤ人がエジプトからの逃亡に成功します。逃げたユダヤ人たちは自らの国を作るのですが、再び別の国に滅ぼされ、奴隷として連れ去られるのです。そこでできたのが「復讐してくれる神様がいる」というユダヤ教の教えです。しかし、まてど神様は復讐しにこないことからその教えは変わっていき「神の名のものに苦しみを受け入れましょう」という受苦の神様に変わりました。そうすることで「自分たちを迫害している人々はなんて醜い人間なんだろう、死後天罰が下るだろうね(笑)」と精神的に勝つことができるのです。このように精神的に勝つことを弱者のルサンチマンといいます。ちなみにユダヤ教の教えは「汝、隣人を愛せよ」、「上着を取ろうとする物には、下着も与えてやりなさい」、「右の頬を打たれたら、左の頬を向けてやりなさい」といった形でという形でキリスト教にも引き継がれています。

6.存在するのは解釈だけ

ニーチェの言葉に「事実は存在しない。存在するのは解釈のみである」というものがあります。例えば目の前にりんごがあったとしても「人間というローカルな種族における解釈では目の前の物をリンゴと解釈する」だけなのです。さらに挨拶のような常識的なことでも「日本とういローカルな文化圏では人に会うと挨拶すると解釈する」だけなのです。

7.大いなる正午

大いなる正午とはすべての価値観、意味づけ、常識が消え去り、何ひとつこうであるというと言えるものがない世界を体験することです。ニーチェによると神や、常識、事実は存在しないという理屈ではなく、体験を通して「大いなる正午」を理解することが大切だと述べています。

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