【簡単】ミームとは|事例3選

ミームとは|ドーキンスの非遺伝的な複製子 自然科学
【簡単】ミームとは|事例3選

「ミームって何? 複製子とは? ミームの例を知りたい? 生物学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問にMBA学生の筆者が答えます。

結論

ミームとは英動物行動学者リチャード・ドーキンスが提唱した非遺伝的な複製子のことです。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

ミームとは

ミームとは

ミームとはイギリスの動物行動学者リチャード・ドーキンスが提唱した非遺伝的な複製子のことで、「コミュニケーションをする複雑な脳によって用意される環境だけで繁栄する複製しであり、脳から脳へ伝達される最小単位の情報」として定義されています。ちなみにドーキンスはギリシャ語の「模倣(mimeme)」と「遺伝(gene)」という言葉を文字って「ミーム(meme)」と名付けました。もう少し簡単にそれぞれの意味とミームの事例を解説してきます。

複製子とは

複製子とは、自己増殖する分子化合物のことです。例えば今から44億年前、地球には生物は存在しませんでした。しかしなんらかの理由でアミノ酸が生成され、それが複製子となり、何十億年もの間さまざまな複製子に枝分かれして、複雑化や突然変異を繰り返しました。その結果、より環境に適応できる複製子が誕生してきたのです。現在では人間の遺伝子などが複製子に該当します。

ミーム(非遺伝的な複製子)を事例で解説

ミーム(非遺伝的な複製子)とは、上記の複製子のように生物学的な遺伝による自己増殖ではなく、人のコミュニケーションを通して増殖する情報のことです。ミームには例えば「1.不幸のチェーンメール」、「2.学問」、「3.偉人」があるので、それぞれ解説します。

1.不幸のチェーンメール

不幸のチェーンメールとは「このメールを5人以上に送らないとあなたは不幸になります」といった内容が記載されており、それを見て不安に思った人が他の複数の人にメールを転送することによって、その情報の数を増やしていきます。このように人を介して、まるで複製子のように増殖していく情報を、ミーム(非遺伝的な複製子)といいます。

2.学問

学問もまたミームの1つです。例えば紀元前5世紀に活躍したソクラテスの無知の知は現在でも有名で「無知なのに何でも知っていると思ってる人より、自分は物事を知らないと自覚している分、他人より自分の方が物事を知っている」と解釈されています。しかし、どのようにしてこの無知の知というソクラテス・ミームは2000年以上も間、自己増殖を続けたのでしょうか。それは弟子たちの執筆活動と啓蒙活動(知識を広める活動)にあるのです。実はソクラテスは全く執筆を行わなかったのですが、弟子たちがソクラテスから学んだことを、ソクラテスの死後に執筆や啓蒙することによって現在でもソクラテス・ミームとして受け継がれているのです。

3.偉人

悪人も悪行もミームに含まれるのですが、ここでは偉人の偉業をミームの例としてあげます。第二次世界大戦中、アウシュビッツ収容所でユダヤ人の大量虐殺が行われていた頃、収容者が1人脱走しました。収容所のルールとして、脱走者1人につき、10人の収容者がランダムに選ばれ殺されます。そのため、600人の収容者が整列させられ10人が選ばれましたが、その中の選ばれた1人が「自分には子供がいて養わなければ一家全員が飢えて死んでしまう。どうか自分を除外してほしい」と泣き叫びました。すると選ばれなかったマクシミリアン・コルベ神父は「自分が身代わりになろう」と申し出たのです。
選ばれた9人と身代わりになったコルベ神父は「餓死牢」に閉じ込められ、水や食料を与えられないまま2週間閉じ込められ、4人(コルベ神父を含む)が生き残りましたが、結局毒注射で殺されました。
その後、身代わりで助かった男性は94歳まで生き延び、亡くなるまで世界各国でコルベ神父の功績を称える講演を行い、コルベ神父・ミームが普及しました。

ミームの消滅

環境に適合できなかった複製子が自然消滅するように、環境に適合できなかったミームもまた自然消滅します。例えば間違った情報は修正されたり、他の情報と比較して排除されたりします。また古文漢文のように現在の日常生活では全く役に立たない言語は「高校で習うべきではないのでは?」と議論されており、その古文・漢文ミームは将来的に減っていくかもしれません。

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