【簡単】クルーグマン|新貿易理論と経済地理学

クルーグマン|新貿易理論と経済地理学 経済
【簡単】クルーグマン|新貿易理論と経済地理学

「クルーグマンて誰? ニュー・ケインジアンって? 新貿易理論って何? 経済地理学とは? 経済学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問に経営学修士(MBA)の筆者が答えます。

結論

ニューケインジアンであるポール・ロビン・クルーグマン(1953~)は2008年、彼の理論である「新貿易理論と経済地理学」が評価されノーベル経済学賞を受賞しました。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

クルーグマンの経済学

クルーグマンの経済学(ニュー・ケインジアン)

ポール・ロビン・クルーグマン(1953~)は「ニュー・ケインジアン」と呼ばれる経済学者の1人です。 ニュー・ケインジアンとは、フリードマンに代表される新自由主義などに対して、「完全雇用は時間をかけてじっくり裁量的に目指していけば実現できるから、やはりケインズ的な財政・金融政策は有効」という経済イデオロギーです。
1970年代の石油危機の時、スタグフレーション (不況+インフレ)を解決できなかったケインズ経済学が衰退し、かわりに新自由主義が主流になりましたが、2008年のリーマン・ショック以降、各国が大規模な財政政策を始めたことで、再びケインズ的な手法が注目され始めました。

新貿易理論

新貿易理論は、リカード型の比較優位論に基づく貿易理論とは違い、実際に行われている貿易についての理論です。例えばリカードなどの伝統的な貿易理論では加工貿易(先進国が途上国から原材料を輸入して、工業製品を作るといった技術、生産コスト、天然資源の埋蔵量違いによる貿易)などの先進国―途上国間の貿易を想定していました。しかし実際は似たような技術力の工業国同士で、似たような商品の貿易をしているのです。例えば日米間で、互いに家電を輸出入するといったことが行われています。このように似たような商品を先進国間で輸出入する理由をクルーグマンは「消費者は多様性を好む」と結論づけ、新貿易理論を提唱しました。

経済地理学

クルーグマンは経済地理学にて、産業発展を通じて過密化と過疎化が起こる仕組みを説明しました。例えば発展途上国のような農業中心で経済発展の低い段階の国があるとすると、農業は農地という条件に縛られるから、当然人口は農業に適した土地の近くに集中します。しかしそのうち、工業も栄えてくると、最初は工業が発展する場所も農村の近くで、消費者の暮らす地域付近に限定される。しかし、次第に小規模ながら工業も栄えてくると工業所得が大きくなり、それに合わせて技術革新や輸送手段の発達も起こってきて、最初は大小さまざまな農村近くで寄り添うように始まった工業が、生産規模の拡大を受けて「もともと人口の多かった大農村の付近」でのみ栄え始めるのです。そのことで規模の経済が実現し、労働力がますます集中します。さらに商品販売がそういう大きな地域に優先的に行われ始めると、人口がさらに集中し始めることになるのです。

その他クルーグマンの経済学

クルーグマンの著書『クルーグマン教授の経済入門』ではアベノミクスの基となったアイデアが記載されています本書でクルーグマンは日本が流動性の罠にかかっていると指摘しました。流動性の罠とはケインズ経済学の概念で、「金利ゼロより下げれないから、短期的な金融政策ではどんな大規模なものでも効果はない」という理論上の仮説です。流動性の罠の状態では従来の構造改革、財政支出、金融政策では意味がないので「日銀はインフレ目標4%を15年続けることをコミットする」ような無責任な約束せよと述べました。これが「異次元の金融緩和」というアベノミクスの原形となっており、実際に安部政権下で「インフレ目標は2%を到達するまでは日銀が金融緩和を続け、それを市場にアナウンスし続けていく」という結果になりました。
しかし近年ではクルーグマンは「日本の成長力は想定よりも低かった」と自説を曲げ、異次元緩和は失敗だったと認め始めた。

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