【簡単】カント|認識論やモノ自体を解説

カント|認識論やモノ自体を解説 哲学
【簡単】カント|認識論やモノ自体を解説

「カントて誰? イギリス経験論や大陸合理論って何? 認識論とは? 人間がモノ自体にたどり着けないってどいういうこと? 哲学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問に経営学修士(MBA)の筆者が答えます。

結論

デイヴィド・ヒューム(1711~1766)はイギリス経験論の立場を主張するスコットランドの哲学者です。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

カントとは

カントとは

エマニエル・カント(1724~1804)はプロイセン王国(現ドイツ)の哲学者で批判哲学が有名です。批判哲学とはイギリス経験論と大陸合理論を批判して統合した第三の哲学思想です。

イギリス経験論と大陸合理論とは

イギリス経験論と大陸合理論

カント以前の哲学はイギリス経験論と大陸合理論が対立していました。イギリス経験論とは哲学者ジョン・ロック(1632~1704)を始祖とする「人間は文字が書かれていない白紙の状態で生まれてくるのであって、生得観念(生まれながらにして持っている概念)なんて無い」と考える思想です。それに対して大陸合理論はヒューム(1711~1776)らが提唱する思想で「生得観念があるからそれをベースとして理論的に考え、真理を見つけ出そう」とする思想です。カントはイギリス経験論と大陸合理論にはどちらも欠点があるとしました。
イギリス経験論では「経験していないものは存在しない」ことになってしまします。例えば1度も海外旅行にいったことが無い人にとっては海外なんて存在しないことになってしまうという欠点です。これをカントは「イギリス経験論は独断論に陥る」としました。
また大陸合理論では「理論的に考えたことしか存在しない」ことになってしまします。例えば目の前にスマホがあってもそれは空想かもしないという欠点があるのです。これをカントは「大陸合理論は懐疑論に陥る」としました。

認識論とは

認識論(認識が対象に従うではなく、対象が認識に従う)

カントはそれらを批判してイギリス経験論と大陸合理論を統合し「認識が対象に従うではなく、対象が認識に従う」という「認識論」を提唱します。これは上写真のようにりんごが見えて「りんごがある」と認識しているのではなく、最初から頭の中にりんごのイメージが浮かんでいて、目の前にりんごがあるように見えているのです。このようにりんごがあるから認識するのではなく、イメージがあるから認識するといった発想の転換は天動説から地動説に変わったことに比喩され、コペルニクス的転回と呼ばれます。ではイギリス経験論と大陸合理論を統合とはどういうことかとうと、下写真のように人間にはすべて認識できない世界があって、それ人間の五感というフィルターを通して、リンゴに見えているということなのです。この世界を見ること(感性)が経験論的であり、五感というフィルターを通して想像すること(悟性)が合理論的で、カントはこれらを組み合わせて人はモノを見ているとしたのです。

認識論(感性と悟性)

モノ自体

モノ自体

カントは「大陸合理論のヒュームが、すべての知識や概念は個人が過去の経験を組み合わせたものって言ってるけど、どうして数学や倫理学のような、多くの人間同士で通じ合える学問が存在するんだろう?なんで人それぞれの学問体系がないんだろう?」と疑問を持ちました。
そこでカントは「ヒュームの言う通り、人間は知識や経験を得てるけど、それは「人間」としての特有の形式があり、それは経験によらず先天的なものだ」と考えたのです。
例えばイソギンチャクは上から降ってきたエサを食べるというように、縦だけの一次元的な活動しかしていません。しかし人間は縦、横、奥行きといった三次元的活動しています。つまり、イソギンチャクの見ているエサと、人間が見るそのエサでは感じ方が違うから、「同じエサ」であっても、そのエサが実際どのように存在しているのかは人間の先天的な感覚でしか判断できないとしました。
そこでカントは「人間はモノ自体には到達できない」としました。ここでいう「モノ自体」とは本当の世界で写るモノ(人間の先天的な感覚ではなく、真実の形)のことです。

カントの目指した世界

カントはすべての人がお互いの人格を目的として扱い、手段として扱ってはならないとしました。これはどういうことかというと、例えば「A君はおごってくれるからあの人と食事に行こう」とか、「A君といるといろんな情報を得れるからあの人と遊ぼう」といったように、A君が何かを得るための手段ではなく、A君自体が目的となるような世界がカントの目指した世界なのです。このような世界をカントは「目的の王国」と呼びました。

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