【簡単】正義とは何かを哲学で解説

正義とは何かを哲学で解説 哲学
【簡単】正義とは何かを哲学で解説

「正義って何? 功利主義や自由主義について知りたい。 平等っていけないことなの? 自由の問題点は? 哲学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問に物理学修士の筆者が答えます。

結論

正義とは何かについては紀元前から議論されており、正義には「平等」、「自由」、「宗教」があります。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

正義とは何か

正義とは何か

ソクラテスが「何人も自ら進んで悪を成さない」と言ったように、正義とは何かについては紀元前から議論されています。正義には「平等」、「自由」、「宗教」があり、それぞれ解説します。

平等

不平等や差別が悪であるように、正義にとって平等は大切です。しかし、金持ちと貧しい人から均等に税金を取るような平等は悪平等といい悪なのです。ではどのような平等がいいかというと「1.功利主義」と「2.無知のベール」があります。

1.功利主義とは

功利主義とはジョレミ・ベンサムが提唱した「最大多数の最大幸福」で正義を考えるというもので、例えば有名なトロッコ問題というものがあります。トロッコの線路に人が5人倒れていて、このままだとトロッコに人がひかれてしまいます。もしあなたが目の前のレバーを引くとトロッコは進路を変えて1人が倒れている方向にトロッコが走ります。つまり、あなたが何もしないと5人が死んで、レバーを引くと1人が死にます。あなたはレバーを引きますか?というのがトロッコ問題なのですが、功利主義で考えるとレバーを引きます。なぜなら「5人が助かるという幸せの総量」の方が、「1人が助かるという幸せの総量」より大きいからです。
他にも功利主義は国の税金にも当てはまります。例えば金持ちと貧乏に両方から年間100万円取ります。金持ちは100万円取られても痛くも痒くもありません。しかし、貧乏人は明日食べる食べ物や住む場所がなくなります。つまり金持ちが失う幸福より、貧乏人が失う幸福の方が遥かに大きいのです。そのため幸せの総量を大きくしようと考える功利主義では、金持ちにはたくさん税を取って、貧乏人にはあまり取らないでおこうと考えるのです。
ただし功利主義にも問題があります。例えば「あなたは臓器をすべて提供して多くの人を救うべき」という意見に対しては功利主義で考えると正しい意見なのです。なぜなら「あなたが健康を失うという不幸」と「臓器提供を待つ人たちの幸福」の方が大きいからです。功利主義が絶対正義となると「人は率先して自分の健康を差し出すべき」という結論になってしまうのです。

2.無知のベール

無知のベールとは哲学者ロールズが提唱した、社会の構成員が平等に原則を選ぶ方法です。無知のベールでは構成員は全員、自分の属性(職業、学歴、年齢、国籍、性別…etc)が不明な状態でルールを決めます。例えば「税金を誰からどれくらいとるか」という議論だった場合、もしかしたら自分が貧乏人の病人の可能性があるため、多くの人が貧乏人にはお金を取らず、むしろ病人には補助するべきだと主張するでしょう。このように通常だったら金持ちは「金持ちから金をとるな」といったポジショントークが行われるところ、無知ベールをかぶることによって、平等な原則を選ぶことができるのです。

自由

奴隷契約や不自由が悪であるように、正義にとって自由は大切です。自由主義には大きく「a.強い自由主義」と「b.弱い自由主義」があり、それぞれ解説します。

強い自由主義

強い自由主義とは「人の自由を侵害しない限り自由にしていい」という理論で、例え相手がよかれと思ってやったことやアドバイスはただの価値観の押し付けなのです。一見正しいように思えますが、例えば誰かが自殺しようとしても強い自由主義の人は止めてはいけません。つまり「自由>幸福」なのです。

弱い自由主義

弱い自由主義は「自由でいきることが幸福であり、社会は個人の自由を尊重しなければならない」という理論で、功利主義でもあるのです。つまり「幸福>自由」なのです。
例えばドラッグを使う人がいたら強い自由主義では「自分以外誰の自由も侵害していないので止めるべきではない」のです。逆に弱い自由主義(功利主義)では「ドラッグを使う幸せより、使った後の不幸の方が大きいので止めるべき」なのです。

宗教

宗教の正義とは言葉や理屈では言い表せない正義で、直感的に感じる直感主義ともいいます。これはプラトンのイデア論のように、人間には絶対的な「善」というものが存在していることになります。この宗教の正義については2500年もの間議論されており、未だに決着はついていないのです。

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