努力は過信するな|公正世界仮説を1分動画とブログで解説

公正世界仮説 哲学
「公正世界仮説って何? 努力は報われるって本当? 哲学ってなんだか難しそうだな…

こういった疑問にMBA学生の筆者が答えます。
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@civitan

公正世界仮説〜1分間哲学〜##MBA ##tiktok教室

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結論

公正世界仮説とは社会心理学者メルビン・ラーナーが提唱した、世の中は公正であり、頑張っている人は報われるという考え方です。詳細は本記事にて解説します。

本記事の内容

1.努力は報われるのか

努力は過信するな|公正世界仮説を1分動画とブログで解説

何かの世界で一流になるには、1万時間のトレーニングが必要であるという理論があります。これを「1万時間の法則」といいます。例えば「ビル・ゲイツがプログラミングに1万時間熱中した」、「ビートルズはデビュー前に1万時間演奏した」といった逸話からこのような法則が提唱されました。
しかし、プリンストン大学のマクナマラ准教授他のグループがメタ分析を行った結果、スキル毎に上達スピードは違っており、必要な時間は決まっていないとしました。そして、練習量の違いがどのくらい影響を及ぼすのかというと、「テレビゲーム26%、楽器21%、スポーツ18%、教育:4%、知的専門職1%」であることが研究でわかり、多くのスキルで練習量は30%以下しか左右しないことがわかりました。
この結果からも公正世界仮説の「努力は報われる」という考え方は間違っていることがわかります。

2.公正世界仮説の危険性

努力は過信するな|公正世界仮説を1分動画とブログで解説

「成功した人はそれだけ努力してきたからだ」という考え方は、「失敗した人や不幸な人は、本人に問題があるのだろう」という考えにもなりかねません。例えば、ナチスドイツがロマ人やユダヤ人を大量虐殺したのは、この「迫害されるのは、本人達に問題があるから」という考えがベースとなっているため、この公正世界仮説を押し通すと、再び大惨事を招きかねないのです。
他にも、長年頑張って働いていたブリヂストンの社員が早期退職を迫られた結果、組織を逆恨みして、社長室で切腹をするという事件がありました。これは「頑張って働いたら報われるという」公正世界仮説を推し進めた結果なのです。
このように公正世界仮説は迫害や組織への逆恨みに繋がるため、過度な信仰を危険なのです。

3.日本人は公正世界仮説が好き

努力は過信するな|公正世界仮説を1分動画とブログで解説

日本は公正世界仮説を基にしたことわざがあります。例えば、「自業自得」、「因果応報」、「人を呪わば穴二つ」、「自分でまいた種」、「身から出たサビ」などが代表例です。こういった言葉を普段何気に使っている方も多いんではないでしょうか。このように、日本では昔から公正世界仮説が推し進められているのです。

公正世界仮説が危険だからといって、「努力をするな」という意味ではありません。一流にはなれないかもしれませんが、努力次第で自分の目標を達成できることは大にあります。しかし世の中は公正じゃないので、努力を過信しないことが大切なのです。

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コメント

  1. Akira より:

    主題と関係ありませんがヒトラーの「我が闘争」(上巻だけ)読んだ事があります。
    人格と能力を分けて考えて良いなら、大衆を扇動する事については確かに明確な分析と実行力があったなと思います

    とてもセンシティブな考えかたで
    微妙なラインですが、ネタに詰まったら取り上げてみると良いかもと思います

    • しびたん より:

      「我が闘争」は聞いたことあります!
      大衆を扇動する分析は面白そうですね。

      わざわざ教えてくれてありがとうございます。

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