【簡単】ヒューム哲学|因果や同一性の否定と複合概念

ヒューム哲学|因果や同一性の否定と複合概念 哲学

「ヒュームて誰? 因果の否定や同一性の否定って何? 復号概念とは? 哲学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問に経営学修士(MBA)の筆者が答えます。

結論

デイヴィド・ヒューム(1711~1766)はイギリス経験論の立場を主張するスコットランドの哲学者です。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

ヒュームとは

ヒュームとは

デイヴィド・ヒューム(1711~1766)はイギリス経験論の立場を主張するスコットランドの哲学者です。イギリス経験論とは哲学者ジョン・ロック(1632~1704)を始祖とする「人間は文字が書かれていない白紙の状態で生まれてくるのであって、生得観念(生まれながらにして持っている概念)なんて無い」と考える思想です。当時はプラトンの影響で「人間は神の力によって認識が可能になった」という考え方が主流だったのですが、イギリス経験論はその考えた方は覆すような衝撃的な思想だったのです。
ちなみにイギリス経験論の対となる思想を大陸合理論といいます。大陸合理論はデカルト(1596~1650)らによって提唱された思想で「生得観念があるからそれをベースとして理論的に考え、真理を見つけ出そう」とする思想です。

ヒューム哲学

ヒューム哲学(観念連合、.因果の否定、同一性の否定、複合概念)

ここではヒュームの哲学である「1.観念連合」、「2.因果の否定」、「3.同一性の否定」、「4.複合概念」をそれぞれ解説します。

1.観念連合

ヒュームは観念連合によって人間がどのようなプロセスで「認識」できるかを述べました。
まずヒュームは印象と観念によって認識が形成されるとしました。印象とはその瞬間の刺激のことで例えば空を見て青いや、火に触れて熱いといった感覚が印象になります。そして観念とは記憶や想像のことです。このような印象(空を見て青いと思うこと)と、観念(空を見て青かったという過去の記憶)が結合・加工されて認識が生まれるとヒュームは主張したのです。
さらに印象と観念の結合・加工には観念連合が必要としました。観念連合には「1.類似」、「2.接近」、「3.因果」があって、「1.類似」とは似た観念が結合すること(例えば、レタスを見てキャベツを想像すること)で、「2.接近」は時間や空間において近い関係の観念を結合すること(レタスを見て八百屋さんを思い出すこと)、さらに「3.因果」は因果関係により結合すること(レタスを食べて苦いと感じた経験からレタスを食べて苦いと感じること)を表しており、このようにヒュームは1つ1つの知覚が観念連合により結合・加工されると述べたのです。

2.因果の否定

因果の否定とは、例えば火に触ると熱いのは思い込みということです。普通は火に触るという原因があるから熱いといった結果が生まれる(因果)ように感じますが、接近(火と手の距離)、継起(火に触れてから痛いと感じるという時系列)、必然的結合(火に触れたら必ず熱いという経験)を繰り返すことによって、あたかも「火に触ることが原因で熱い」と人は信じ込んでいるとヒュームは因果を否定しました。

3.同一性の否定

例えば私たちが今もっているスマホは本当に昨日持っていたスマホと同じでしょうか?誰かがスマホを持っていて、別のスマホをあたかもあなたのスマホのように細工してるのではないでしょうか?このようにヒュームはモノの同一性を否定します。さらにヒュームはモノだけでなく自我に関しても知覚と経験を繰り返することで変わっていくんだと自我の同一性も否定します。このように自我は刻一刻と変化していくという着想から、ヒュームは「自我とは連続性のない知覚の束」と述べました。

複合概念

ヒュームが活躍した当時、神様は絶対のものでした。大陸合理論や数学で有見なデカルトでさえ、神様の存在だけは疑いませんでした。
しかしヒュームだけは「神様なんて人間の経験と概念に由来する複合が創造物だろ?」と考えました。
なぜヒュームが神様はいないと思ったかというと、まず創造できるものはすべて経験に由来すると考えたのです。例えばペガサスなんかは馬と翼を組み合わせた概念でこれは過去に馬と翼を見たことがあるから創造できるのです。このようにヒュームはすべての知識や概念は過去の経験を組み合わせであり、そこから概念を作りあげることを「複合概念」としました。
ヒュームは「自分を見守ってくれる神様も、両親が小さい時に支えてくれたという経験から創造したものに過ぎない」としたのです。

さらに哲学について知りたい方はコチラ
↓高校生から社会人にオススメ↓

↓大学生や社会人にオススメ(初学者OK)↓

コメント