【簡単】遺伝子組み換えとゲノム編集の違い

遺伝子組み換えとゲノム編集の違い 生物

「遺伝子組み換えって何? ゲノム編集とは? 遺伝子組み換えとゲノム編集の違いを知りたい。 生物学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問に物理学修士の筆者が解説します。

結論

遺伝子組み換えは「面倒」、「確率が低い」、「運任せ」、ゲノム編集は「簡単」、「確率が高い」、「別の遺伝子不要」です。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

遺伝子組み換えとは

遺伝子組み換えとゲノム編集の違い

遺伝子組み換え技術は1970年代、アメリカの生化学者ポール・バーグらによって開発されました。例えば作物Aの実を大きくしたい場合、大きな実がついている作物BのDNAを作物AのDNAに挿入するのです。上写真のように挿入する際は作物AのDNAをカットして、作物Bを挿入しなければならず、上手く切り取れるかは運任せ、何段階もの作業が必要、DNAの改変によって毒性を持ったり、生態系に影響を与えるなどイレギュラーが起きる場合があるなど問題点があります。

ゲノム編集とは

2012年、アメリカの生化学者ジェニファー・ダウドナとフランスの生化学者エマニュエル・シャルパンティエがクリスパー・キャス9というツールを開発して、2020年度ノーベル化学賞を受賞しています。
ゲノム編集はクリスパー・キャス9のようなツールを使うと、DNAの狙った箇所をピンポイントでカットおよび書き換えを行うことができるのです。遺伝子組み換えと違って、成功率が高く、簡単で、コストも安いのが特徴です。
クリスパー・キャス9はDNA上の編集したい箇所をRNA(DNAによく似た機構)が探し出す検索機能と、DNAをタンパク質で切り取るハサミ機能の2つの機能を持ちます。例えばDNAの編集したい箇所と一致するようなRNAを人工的に設計して、それと同じ箇所を検索して、タンパク質によって該当箇所をカットするのです。

ヒトゲノム計画

人間のDNA上の遺伝子情報をすべて解読しようと、ヒトゲノム計画が1990年代から始まり、2003年に完了しています。このプロジェクトにより、人間のDNAのどの部位がどんな役割を果たすのかがわかっています。今後、ゲノム編集によりHIVや癌などの治療への応用を期待されているのです。ちなみに人のゲノム編集には体内で行う方法と対外で行う方法があり、目的や部位によって異なるのです。

ゲノム編集の事例

デザイナー・ベビー

2018年、中国の研究者フー・ジェンクイはHIVに感染しないようにゲノムを編集した双子の赤ちゃんを誕生させたと発表しました。しかし、「知能増強の実験も兼ねていたのではないか」と批判され、裁判で有罪判決を受けました。

遺伝子組み換えとゲノム編集の違い

従来の遺伝子組み換えは危険な品種が生まれる可能性がありますが、ゲノム編集ではその点において安全といわれることがありますが、実際はまだわかっていないのです。

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