囚人のジレンマ|ゲーム理論で勝つ経営を5つの事例で解説

ゲーム理論 経営
囚人のジレンマって何? ゲーム理論? ゲーム理論は経営学とどう関係あるの? ややこしくてよくわからないな…

こういった疑問にMBA大学院生の筆者が回答します。

結論

ゲーム理論とは相手の行動を予測して自分の行動を決定する理論です。ブランデンバーガーという経営学者がそれを経営学に応用しました。

本記事の参考文献

本記事の内容

ゲーム理論とは

ゲーム理論とは

ゲーム理論とは相手の行動を予測して自分の行動を決定する理論です。

ゲーム理論は、コンピューターを作ったフォン・ノイマンが1944年に経済学者モルデンシュテルンとの共同で「ゲームの理論と経済行動」とう論文を発表して普及しました。

囚人のジレンマ

囚人のジレンマ

囚人のジレンマとはお互い協力する方が得なのに、裏切り者が得する状況では互いに裏切者になるというジレンマです。

表をご覧ください。もしあなたが容疑者Aならどの行動をとりますか?

囚人のジレンマ図

1.パレート最適

パレート最適とは、それ以上利益を得るためには誰かを犠牲にしなければいけない状態のことです。つまり「AB共に懲役2年」という結果になります。

パレート最適図

2.ナッシュ均衡

ナッシュ均衡とは、自分だけでは、それ以上利益が大きくできない状態の事です。
懲役2年にしようとすると他の容疑者の協力が必要で自分だけでは5年より利益が大きくできないので「AB共に懲役5年」という結果になります。

ナッシュ均衡図

ゲーム理論で勝つ経営

ゲーム理論で勝つ

「ゲーム理論で勝つ経営」ニューヨーク大学教授A・ブランデンバーガーが企業戦略へゲーム理論を導入した研究です。ゲームは「1.プレイヤー」、「2.付加価値」、「3.ルール」、「4.戦術」、「5.範囲」の5つから構成されています。

1.プレイヤー

価値相関図

プライヤーには図のように「企業」、「供給者」、「競争相手」、「顧客」、「補完的生産者」の5つのプレイヤーが存在します。

企業/競争相手/顧客のゲーム理論

米国モンサント(競争相手)がアスパルテームという人工甘味料を生産していて、コカ・コーラ(顧客A)やペプシ(顧客B)に供給していました。これの特許が切れてオランダのHSC(企業)が生産を始めました。
コカ・コーラ(顧客A)やペプシ(顧客B)はHSC(企業)の参入を歓迎していたのに、HSCからアスパルテームは買いませんでした。なぜならコカ・コーラ(顧客A)やペプシ(顧客B)は、アスパルテームをHSC(企業)から買える事になった事を交渉材料に、モンサント(競争相手)に値下げ交渉を行って安く買えたからです。
HSC(企業)はコカ・コーラ(顧客A)やペプシ(顧客B)だけが利益を得る決定をしてしまったのです。もしHSC(企業)が事前にコカ・コーラ(顧客A)やペプシ(顧客B)と交渉していたらこんな結果にはならなかったでしょう。

このように相手の行動を予測して意思決定をする事はとても重要です。

2.付加価値

付加価値はそのゲームで誰が力を持ち、利益を得るかを決定しています。
また付加価値を決めるのは希少性で、例えば英国デビアスはダイヤモンドシェアを80%以上持っており、あえて流通量を制限してダイヤモンドの価格を維持しています。

3.ルール

ルールは変える事ができます。例えば小売業では「安くするなら値引き」が当たり前でしたが、「ニトリ」や「ウォルマート」はエブリデーロープライスという値引きの代わりに毎日最安値保証をしています。

4.戦術

ゲームは戦術でその認識を変えられます。
例えばアイスのピノはアーモンド味単体で買えないのはご存じの方も多いでしょう。
あれはあえて人気のあるアーモンド味を他のアイスと一緒に売ることで、高い利益を出し、かつ顧客に飽きられないための戦術なのです。

5.範囲

ゲームの範囲は変えられます。例えば楽天ポイントを楽天もモバイルに利用できたりと他のゲームとつなげる事ができます。

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