【簡単】流動比率と固定比率で企業の安全性を分析

流動比率、固定比率で見る企業の安全性 会計
「企業の安全性ってどうやって見るの? 流動比率って何? 固定比率って何? 流動比率や固定比率を事例で知りたい 会計学ってなんだか難しそうだな…」

こういった疑問に大学院で会計学を研究している筆者が答えます。

結論

流動比率や固定比率で「この企業は倒産する可能性はあるのか?」、「負債に対する支払い能力に問題はないのか?」などの企業の安全性を分析することができます。詳細は本記事にて解説します。

本記事の内容

1.いきなりステーキのBS(貸借対照表)

ペッパーフードサービスのBS

上図は「いきなりステーキ(ペッパーフードサービス)」のBS(貸借対照表)の比例縮尺図です。
見えにくいですが、貸方の固定負債(黄色)の下に純資産(青)が記載されおり、純資産(青)の割合がかなり小さいことがわかります。
PLやBSの比例縮尺図詳細は【簡単】PLとBSの見方を任天堂の有価証券報告書で解説

2.自己資本比率とは

自己資本比率

自己資本比率とは会社が調達した全資金のうち、返済しなくてもいい純資産による調達資金が何%を占めているかを見るための指標です。
自己資本比率はBSの純資産(青)/{流動負債(赤)+固定負債(黄)+純資産(青)}を表しており、ペッパーフードサービスの自己資本比率は2%です。これは相当低く、債務超過に陥っている可能性があります。
この指標は30%以上で健全な財務状態、50%以上で優良企業とされており、任天堂は75%以上の自己資本比率です。

いきなりステーキの自己資本比率=純資産(596)/{流動負債(14,940)+固定負債(7,952)+純資産(596)}≒2.5%

3.流動比率とは

流動比率

流動比率とはBSの流動資産(緑)/流動負債(赤)で表されます。流動資産は短期間で現金化できる資産、流動負債は短期間で返さないといけない借金なので、この比率が大きいほど健全な会社(借金をいつでも返せるような状態)であるといえます。
いきなりステーキの流動比率が100%を大きく下回るので、この会社は借金を返すのに新たな借金を借りなければならない状態です。

いきなりステーキの流動比率=流動資産(7,486)/流動負債(14,910)=50.2%
当座比率=当座資産/流動負債という指標も流動比率と同様に使われます。当座資産とは現預金、受取手形、売掛金、有価証券など、現金化しやすい流動資産を表しており、売れるかどうかわからない棚卸資産を含んでいないので、当座比率は企業の安定性をより正確に調べるのに有効な指標です。

4.固定比率とは

固定比率

固定比率とは固定資産(紫)/純資産(青)です。
固定資産は長期にわたり使用するので、流動負債で取得するより、純資産で取得するほうが望ましいです。
いきなりステーキの固定比率は1754%と100%をかなり上回っており、負債で固定資産を取得している状態なので、かなり安定性に欠けます。

固定比率=固定資産(10455)/純資産(596)=1,754%
固定長期適合率=固定資産/(純資産+固定負債)という指標も固定比率と同様に使われます。固定長期適合率は固定資産を多く持っている企業の安定性を調べるのに有効な指標です。
 

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