悪の陳腐さとアイヒマン実験について1分動画とブログで解説

悪の陳腐さとアイヒマン実験について解説 哲学
「悪の陳腐さって何? ミルグラムのアイヒマン実験って何? 悪者ってどんな人? 哲学ってなんだか難しそうだな…」

こういった疑問にMBA学生の筆者が答えます。

結論

悪の陳腐さとはユダヤ人強制収容所の責任者アドルフ・アイヒマンに関して記された書籍です。またアイヒマン実験とは、アイヒマンの非道な行為を誰でもすることができるのか検証した実験です。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

結論

1.悪の陳腐さとは

悪の陳腐さとアイヒマン実験について1分動画とブログで解説

↓TikTokの1分解説を見たい方は↓

@civitan

悪の陳腐さ〜悪とは何か〜##tiktok教室 ##MBA

♬ にんげんっていいな(Cover) – Hidekazu Wakabayashi

第二次世界大戦中、ナチスドイツによるユダヤ人虐殺計画おいて、600万人ものユダヤ人の命を奪うシステムの構築と運営に携わったアドルフ・アイヒマンは、1960年にアルゼンチンで逃亡生活を送ってたところ、イスラエルのモサド(秘密警察)に拿捕されました。
モサドのスパイは、アイヒンマンのいままでの悪行から、「冷徹で屈強なゲルマンの戦士」を想像していましたが、実際は小柄で気の弱そうなごく普通の見た目で驚きました
その後、裁判にかけられたアイヒマンは「命令に従っただけ」と無罪を主張し続けます。彼の裁判を聞いていた女性哲学者ハンナ・アーレントは「アイヒマンにはユダヤ人に対する憎悪も敵国に対する攻撃心もまったくない、彼はただ出世したかっただけ」とし、最終的に「悪とはシステムを無批判で受け入れること」としました。

2.過度な分業体制

悪の陳腐さとアイヒマン実験について1分動画とブログで解説

なぜアイヒマンがシステムを無批判で受け入れたかというと、過度な分業がそうさせるとアーレントは結論付けました。例えば、強制収容所に人を送る人、ボタンを押して人を殺す人、さらにそれらの手続きを行う人、こういったオペレーションの分担で責任が曖昧になるのです。なのでアイヒマンはあまり罪悪感なく、数百万人もの命を奪ってしまったのです。
アーレントがこう結論付ける前、ユダヤ人虐殺は主にドイツの国民性やナチスのイデオロギーが原因であるとされてきました。しかしアーレントはドイツ以外の国民で、ナチス以外の組織であったとしても、あのような悲劇は再び起こりえるのだとしました。つまり誰でも悪者になりえるのです

3.アイヒマン実験(ミルグラム実験)

悪の陳腐さとアイヒマン実験について1分動画とブログで解説

↓TikTokの1分解説を見たい方は↓

@civitan

 

ミルグラム実験〜あなたも人が怖くなる〜##tiktok教室 ##MBA

♬ Horror atmosphere piano & SE. – Kohrogi

本当に誰でも悪者になりるのかを検証したアイヒマン実験というものがあります
アイヒマン実験とは、米心理学者スタンレー・ミルグラムが1960年代に行った実験です。初め被験者2名にくじを引いてもらい、1人は先生役、もう1人は生徒の役になってもらいます。生徒役は単語の組み合わせを暗記し、テストを受けます。生徒が回答を間違えるたびに生徒役は罰として、先生役から電気ショックを受けるという実験です

実験室には電気椅子が設置されており、生徒役はその椅子に縛られます。先生役は実験室とは違う部屋にある電気ショック発生装置の前に座ります。その部屋には白衣の実験担当者が1人います。電気ショック発生装置では15V~450Vの電圧を流すことが可能で、生徒役が回答を間違える度に15Vずつ電圧を上げるよう、白衣の実験担当者から指示されています。
実験が始まると、生徒役と先生役はインターフォンを通じて音声だけ(姿は見えない状態で)会話します。電気ショックが75ボルトを超えると、生徒役はうめき声を上げました。電圧が150ボルトを超えると、「もうダメだ、出してくれ、これ以上続けられない」と生徒役は実験を拒否し始めました。電圧が300ボルトにもなると断末魔を上げ、「質問されても答えない、もうここから出してくれ、心臓がもうだめだ!」と叫ぶようになりました。しかし、白衣の実験担当者から「数秒経っても返答がない場合、誤答と判断して電気ショックを与えて下さい」と指示されます。345ボルトになると、生徒役の声は聞こえなくなります。生徒役は気絶したか、もしくは死んでしまったのかもしれません…。
この実験、実は生徒役はあらかじめ決まってるサクラで、あらかじめ録音していた演技の音声がインターフォンから流れるようになっていましたそしてこの実験で40人の被験者のうち、65%に当たる26人が、最高の450ボルトまで電気ショックを与えたのです。
なぜ多くの人が、人を殺してしまうかもしれないレベルの電気ショックを与えたのかというと、「自分は単なる命令執行者にすぎない」と、命令を下す白衣の実験担当者に責任転嫁しているからです。実際に、「何か問題が発生すれば責任は全て大学がとる」という白衣の実験担当者からの言質をとると、納得したように多くの人は実験を続けました。
さらにこの実験は続き、今度は先生役を2人にして、1人はボタンを押す係(サクラ)、もう1人は回答の正誤の判断と電圧の数字を読み上げる係(被験者)に分けました。すると、40人中37人の93%が最高の450ボルトまで実験を継続しました
この実験は1980年代中ごろにいたるまで、様々な国で追試が行われ、再現性が確認されています。つまりアイヒマンの非道な非道な行為は、人間の普遍的な性質を表しているとことになります

↓さらに悪の陳腐さやアイヒマン実験について知りたい方は↓


↓さらに哲学や心理学について知りたい方は↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました