【簡単】アニマルスピリットとは|5つの事例を解説

アニマルスピリットとは|5つの事例を解説 経済
【簡単】アニマルスピリットとは|5つの事例を解説

「アニマルスピリットって何? アニマルスピリットを事例で知りたい。 どうして人間は経済的に非合理なの? フィリップス曲線って何? 経済学って何だか難しそうだな…」

こういった疑問に経営学修士(MBA)の筆者が答えます。

結論

アニマルスピリットとは、人間の心理にひそむ合理的でないすべてのものです。詳細は本記事にて解説します。

本記事の参考文献

本記事の内容

アニマルスピリットとは

アニマルスピリットとは

アニマルスピリットとは米経済学者ジョージ・アーサー・アカロフ(1940~)とロバート・ジェイムズ・シラー(1946年~)が提唱した、人間の心理にひそむ合理的でないすべてのものです。
例えばアダム・スミスが考えた市場には「合理的なプレーヤー」しか存在しておらず、彼らは経済的な動機だけで動き、常に合理的に行動することが想定されています。従って「神の見えざる手」が正しく機能して、経済は調和的に発展するとされていました。しかし現実の市場には不合理なプレーヤーが多く存在するため、政府はや経済学者はこのアニマルスピリットを考慮して、経済政策や経済理論を導かないといけないのです。

アニマルスピリット5選

アニマルスピリット5選

アニマルスピリットには「1.安心」、「2.公平さ」、「3.腐敗と背信」、「4.貨幣錯覚」、「5.物語」あります。それぞれを解説します。

1.安心

安心とは信頼できる人への依存することで生じるアニマルスピリットです。人は信頼できる人からのアドバイスには、 多少の不合理があっても従おうとしますが、信頼がない人がいくら正しいことを言っていても、誰も耳を貸さなります。
例えば近年ではインフルエンサーの働きかけによる消費が進んでいます。これはそのインフルエンサーがいなければ買わなかったであろう、本来必要のない不合理な経済行動の可能性があります。
またバブルは安心により、本来の物や金融消費の価格より高くなる現象で、安心を失えば崩壊します。つまりバブルとはアニマルスピリットによる経済現象なのです。

2.公平さ

公平さは正しく保たないと、人の感情を刺激して生じるアニマルスピリットです。人は自分が公平でないと言われると、少し後ろめたい気持ちになり、他人(特に自分と似たポジションの人)が不公平、ムッとしてしまいます。
既存の経済学ではこの公平さを軽視しますが、人の感情を刺激する以上、この公平さへの配慮に欠けると「1.安心」を失うことになるのです。

3.腐敗と背信

<腐敗と背信は、悪い動機を持つことで生じるアニマルスピリットで、合法か違法とは関係ありません。資本主義の本質は利潤追求のため、コントロールしないと、この腐敗と背信だらけになってしまいます。
例えば、腐敗と背信の代表例としうて、リーマン・ショックの「サブプライムローンの破綻」があげられます。低所得者に住宅ローンを組み、融資会社は低金利をエサに、大量の低所得者を釣りあげます。融資会社は、組んだローン債権を小口分割し、他の金融商品と抱き合わせてパッケージ化した上で、金融商品として売り出しました。さらに格付け会社に、そのクズパッケージへの高い格付けを出させた。「1.安心」を作り上げました。

4.貨幣錯覚

貨幣錯覚とは、人が見た目の金額(貨幣の名目的価値)で、その価値を判断することによるアニマルスピリットです。
例えば、物価が2倍にはね上がったインフレ時でも、給料が月20万円→月30万円にアップしたら多くの労働者は喜びます。逆に物価が半分に下がったデフレ時に給料が月20万円→月15万円にダウンしたら会社に不満が出て、離職者が現れるかもしれません。
このようにインフレ時には失業率は下がり、デフレ時には失業率は上がるという関係をグラフに表したものをフィリップス曲線といい、労働者は貨幣錯覚を抱いているという前提の基につくられました。
1967年、アメリカ経済学会の会長だった新自由主義のフリードマンは、「労働者には貨幣錯覚がない(労働者は実質賃金を考慮して経済行動をとる)」という前提に基づき、「フリードマンは、フィリップス曲線のトレード・オフなど存在しない」と失業率を「自然失業率」あたりに安定させつつ、インフレ率を低めに抑える政策を提唱しました。
インフレ時は労働者は賃上げ交渉をしますが、デフレ時に賃下げ交渉なんてしないので、下方硬直性(労働者の賃金が下げにくい現象)が発生してしまうのです。

5.物語

物語とは、人がそこに意味を見いだそうとしてしまうアニマルスピリットです。人は、自分の人生の物語を軸にしてものを考え、物語を核にして記憶を形成する。人生で起こる出来事はすべてに意味があるとは限りませんが、人は自分の物語というフィルターを通した思考には、そこで起こるすべての「無意味」 が自分の物語に見えてしまい、意味を見いだそうとしてしまうのです。そ
例えば日本のバブル期は国民が「土地や株はずっと上がり続ける」という物語を共有して「1.安心」がつくられ、その物語が書き換わったとたん「1.安心」が失われ、暴落しました。
近年では「ストーリで売る」というマーケティング手法が流行っています。というのも近年では物のクオリティがどのメーカーでもハイレベルで似たようなものになっているので、その物にストーリーを加えることにより、消費者自身に価値を見出させることができるのです。例えば「マックブックをスタバで開いている自分はイケてるんだ」といったように、本来のマックブックの機能以上を消費者与えることができます。

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